森つくりは日本蜜蜂が担っている。その日本蜜蜂が極端に減少していることがドングリ不作の原因のひとつである。西洋蜜蜂は草花を中心に蜜や花粉を集め、日本蜜蜂は木の花を好んで蜜や花粉を集める。ただし、それぞれの好みの蜜が少ない時期はその限りではない。
さらに、クヌギやコナラの人工的な単純林により不作の年が出現するに至っている。本来の森はミスナラやカシワ、コナラやクヌギが混生していることで森の中ではクヌギが種子を付けないときはコナラやミズナラがドングリを付けることで隔年ではなく毎年ドングリの実が森の恵みになっていた。
そこで、この森林生態を実証するためオーク(ミズナラ)とクヌギの森をつくり日本蜜蜂を飼育してみた。
昨年はオーク(ミズナラ)が沢山の種子を付けたが今年は殆ど実を落とさない代わりにクヌギが大量の種子を付けたが昨年はほんの少しの実しか収穫で出来なかった。日本蜜蜂も今年はクヌギが生育している方向に翔ことが多かった様に感じられた。
このことで、天然更新による種子の発芽と幼木の成長が相互にはかられているといえる。