温暖化対策に必要なこと · 03日 12月 2019
太陽から地球に降り注ぐエネルギーの量は古来より大差ないが、地球における寒暖は何回かの氷期で示されるように変動してきた。近代に入り、産業革命以後、化石燃料の消費にともなって大気中の炭酸ガス濃度が上昇を続け、現在の地球は温暖化に向かっているのはだれもが知る事実である。地球が温暖化することによって砂漠化の拡大、海水位レベルの上昇などを引き起こし、異常気象が世界各国で発生するとともに海水位上昇により人が住める場所が少なくなっている。このことは、人類にとって生存の危機でもある。 大気中の炭酸ガスの固定は、一部は海水などへの溶解によって行われているが、大部分は太陽エネルギーによる光合成が植物体へ転換することで森林に蓄えられる。さらに、大気中の酸素のほとんどが光合成によってつくられている。 自然界において、木材は他の草類に比べ腐りにくいことから、太陽エネルギーによる炭素の優れた貯蔵庫である。 地球環境保全を考えれば、このエネルギーを貯蔵したまま木材を使うことが大切なこととであり、木材が太陽エネルギーで蓄えた炭素を放出しないようにする技術の革新が今後の人類にとって望まれことである。そのため、防腐材、 不燃材、強度の強化などの技術は地球温暖化を考えてるうえで最も重要な課題である。