1.Appleアップル
「テンペスト」(第五幕第二場)リア王「恋の骨折り損」「ウィンザーの陽気な女房
たち」ほか。果実は鎮静、浄血作用があり、消化を促す。葉、花、芽を乾かして利
尿の為に飲むことがあるという。
英国にりんごの栽培を教えてのはローマ軍(チェザレ又はカエサル)といわれる。
中世修道院にはでリンゴ酒、デザート用の焼リンゴとして用いられた。
シェイクスピア劇には、何種類かのチンゴがでて来るが、もののたとえや、かけ言
葉等にうまく生かされている。
今日、若い女性たちはピピンリンゴ、クラブアッアッルを皮付き生食するとおつう
じが良くなるという。是非一度ためしてみて下さい。
2.Bay Treeゲッケイジュ
「ペリクリーズ」(第四幕第六場)Laurelとして「ヘンリー六世・第三部」(第四幕
第六場)ほか。
小アジア原産のクスノキ科の常緑樹で高さ15m程に成長する。葉には芳香があ
り、若葉を天日乾燥し料理に持ちる。
3.Boxボックス
Box-treeとして「十二夜」(第二幕第五場)。日本ではヨウシュツゲ。6mほどに成
長するツゲ科の常緑低木で、北アフリカ原産。刈込がきく。木部が非常に硬く、フ
ルート、チェスの駒、その他器具製造に持ちられる。樹皮は香水に。アルカロイド
とタンニンや油脂を含み、育毛促進や血液浄化、毛の艶出しに使用。
4.Cedar of Lebanonシーダ・オブ・レバノン
Cedarとして「恋の骨折り損」(第四幕第三場)「テンペスト」(第五幕第一場)ほ
か。聖書にも登場する45mに達する。マツ科の針葉樹。樹皮に香りがあり化粧品
に使われた。古代七不思議のバビロンの空中庭園やソロモン王の神殿を建設するた
めに大量に伐られ絶滅寸前になったといわれる。
キリストはレバノンの谷にレバノン杉を植えたと伝えられ、その樹が今でも残って
いるという。
5.Cherryチェリー
「夏の夜の夢」(第三幕第二場ほか)「ヘンリー八世」(第五幕第一場)ほか 和名:セイヨウミザクラ西アジア原産でバラ科。樹皮には赤い横縞があり、葉は秋
になると紅葉する。ブリニーによれば英国にはローマ軍が伝えた。
6.Hazelヘイゼル
「ロミオとジュリエット」第一膜第四場ほか。「テンペスト第二幕第二場」和名:
セイヨウハシバミ落葉高木で10m程に成長する。北アフリカ、ヨーロッパに自生
する。ヘゼルナッツが収穫できる。ナッには硫黄とマグネシュウムが含まれ、生で
食べたりお菓子に使う。油にして香水、石鹸、料理に使用。英国ゼンドに自生し、
聖書にでて来るが古代北方ケルト軸の宗教とも関係が深い。
7.Oakオーク
「ウィンザーの陽気な女房たち」(第四幕第四場)「オセロ」(第二幕第一場)ほ
か。和名:オウシュウナラ40mに成長するブナ科の落葉樹。雄花、雌花がある。
秋にはドングリができる。ヨーロッパ原産。オークは古くから聖木として貴ばれ、
耐火性強度に優れていることから船舶材、建築材、家具材に用いられている。近
年、材が少なく貴重である。シェークスピアのお母さんの実家近くにアーデンのオ
ークの森があるといわれる。
8.Oliveオリーブ
「お気に召すまま」(第三幕第五場)「十二夜」(第一幕第五場)ほか。和名:オ
リーヴ。地中海地方原産のモクセイ科常緑樹で小さなクリーム状の花は芳香があ
る。4千年前から果実からオイルを採るため栽培されている。果実なは苦味があり
重層処理し保存する。葉は殺菌作用があるといわれている。
9.Sweet Chestnutスィウート・チェスナッツ
「じゃじゃ馬ならし」(第一幕第二場)「マクベス」(第一幕第三場)。和名:ヨ
ーロッパクリ。南ヨーロッパ原産のブナ科の落葉樹で30mに成長し、初夏に尾状
花序のクリーム色の花を咲かせる。秋にクリの実ができる。ローマ人が英国に伝え
たといわれる。
10.Walnut,Englishイングリッシュ・ウオールナッツ
「ウインザーの陽気な女房たち」(第四幕第ニ場)「じゃじゃ馬ならし」(第四幕
第三場)。和名:カシグルミ、ペルシァグルミ。南東ヨーロッパ原産のクルミ科の
落葉樹で30mになる。木から木材とれ、果実からオイルがとれる。乾かした実は
ホットでドライ、オイルは手や顔をなめらかにし、抜け毛を防ぐという。